ブログ
言葉のオノマトペ
加藤学習塾ブログ
2025/09/20
日本語の面白さのひとつに「オノマトペ(擬音語・擬態語)」があります。たとえば雨が降る様子は「ザーザー」、心臓の鼓動は「ドキドキ」、気持ちが落ち着くと「ほっとする」。音や感覚をそのまま表す言葉が日常に溶け込んでいます。
オノマトペは感覚を直接表現できるため、説明の少ない短い会話でも伝わりやすいのが特徴です。赤ちゃんが言葉を覚えるときにも役立つとされ、育児書にもよく登場します。また、漫画やアニメでも「バキッ」「ドーン」といった効果音が物語を盛り上げます。
興味深いのは、オノマトペは日本語だけの特徴ではないということ。英語でも犬の鳴き声は「bow-wow」、ドアを強く閉める音は「slam」など、似たような表現が存在します。ただし同じ音でも文化によって聞こえ方が違い、日本語ではニワトリは「コケコッコー」ですが、英語では「cock-a-doodle-doo」と表現されます。
言葉は単なる道具ではなく、人の感覚や文化を映すもの。オノマトペを通じて、私たちは世界の「聞こえ方」「感じ方」の違いに触れることができます。何気なく使っている擬音語の奥には、言語学的な面白さが隠されているのです。
RECOMMEND
あなたへのおすすめ
RECOMMEND
閲覧数ランキング