エレベーターの“閉”ボタン、本当に効いてる?|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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エレベーターの“閉”ボタン、本当に効いてる?

加藤学習塾ブログ

2025/09/03

日常生活で何気なく押しているエレベーターの「閉」ボタン。急いでいるときに連打してしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、このボタン、本当に機能しているのでしょうか。

実は日本のエレベーターの多くは、一定時間が経過しなければドアが閉まらない安全設計になっています。「閉」ボタンはその時間を短縮するために設けられていますが、すぐに反応しない場合も多く、体感的には「押しても効かない」と感じやすいのです。

さらに海外では、このボタンがまったくの“ダミー”であることも珍しくありません。アメリカなどでは安全性を優先するため、利用者が押しても反応しないようにしているケースが多いのです。つまり、私たちが無意識に押す「閉」ボタンは、心理的な安心感を与える“お守り”のような役割を担っているともいえるでしょう。

心理学には「プラセボボタン」という言葉があります。信号機の横断ボタンやオフィスのエアコン調整つまみなど、実際には機能していなくても「自分で操作した」という感覚を人に与える装置を指します。「閉」ボタン」もその一例で、操作感があることで私たちは安心し、イライラを和らげることができるのです。

エレベーターは安全性が最優先される機械です。もし本当に自由にドアを閉じられたら、乗り遅れる人や挟まれる人が増えてしまいます。だからこそ「閉」ボタンの反応はゆっくりめに設定されているのです。

つまり、「閉」ボタンを押してもすぐに閉まらないのは、私たちを守るための仕組み。次に押すときは、ただの“気休め”ではなく「安全を支える工夫」だと考えてみると、少し違った視点で日常を楽しめるかもしれません。

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