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英語の名言から学ぼう~キング牧師①~
加藤学習塾ブログ
2022/07/11
みなさん、こんにちは。
今日はキング牧師の英語の名言を見てみましょう。
キング牧師はアメリカの公民権運動の指導者として活動して、人種差別・市民権の不平等に対して、戦った人物ですね。
彼は、とてもスピーチがうまく、多くの聴衆を魅了しました。
そんなキング牧師の有名なスピーチの1節を見てみましょう。
"I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed; we hold these truths to be self-evident, that all men are created equal. I have a dream that one day on the red hills of Georgia, the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood."
(私には夢がある。ある日この国(アメリカ)が立ち上がり、そしてある信条の本当の意味の元で生活がなされることを。その信条とは、全ての人類が平等に創造されているという自明の真実があるのだ。私には夢がある。ある日、ジョージア州の赤い丘の上で、かつて奴隷だった人たちの息子と、かつて奴隷所有者だった人たちの息子が、兄弟として同じテーブルに一緒に座ることができるという夢だ。)
英文について解説すると、dreamの後ろにあるthatは、同格を表す接続詞thatで、「~という夢」と訳します。
一つ目の夢として、キング牧師が語ったのは、アメリカの国におけるcreed(信条)についてです。人種差別、特にアフリカ系の黒人に対しての差別がかなりひどかったです。そこで、キング牧師は「全ての人類は平等に(神によって)創造されている」はずだと、キリスト教のcreedを西洋人にも通じるように用いています。また、そのcreedを「本当の意味(true meaning)」の元でアメリカ全体でなされなければならないと説いています。
つまり、本当の意味の元では、全ての人類が平等であるはずであり、人種差別があってはならない。西洋人・白人が、勝手にキリスト教の教えをねじ曲げているのではないか、神の教えに反するのではないか、と強く非難しています。
そして、2つめの夢として語ったのは、かつて奴隷だったアフリカ系の黒人と、奴隷所有者だった西洋系白人が、同じテーブルについて語り合うというものです。同じアメリカ人なのだから、分け隔てなく語り合えるはずだというものです。
普通は、生まれたときの環境は、それが常識だと思い、受け入れざるをえないものですが、そういう環境は間違っているという勇気は素晴らしいですね。
現在では、アメリカはアフリカ系だけでなく、東アジア系・ヒスパニック・東欧・インド系などいろいろな人種がおり、「人種のるつぼ」や「人種のサラダボウル」と形容されており、多種多様な人種・人物が活躍しています。
日本でも、多文化社会に適応できるように、異文化理解を考えないといけませんね。
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