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左利きは天才が多いは本当か?
加藤学習塾ブログ
2025/12/09

古くから世界中で「左利きは天才が多い」と言われています。スポーツ界では特に顕著で、テニスやボクシングなどでは左利きの選手が有利とされ、名選手も多数います。しかし、これは迷信でしょうか?それとも科学的根拠があるのでしょうか?
結論から言うと、「左利き=天才」という直接的な関係はありません。しかし、左利きの人には“特有の脳の使い方”があり、それが独創性や思考の柔軟性につながるケースがあることは確かです。
人間の脳は一般に右脳が左側の体を、左脳が右側の体を制御します。右脳は空間認識力や発想力、創造性に優れると言われており、左利きの人は右脳の活動が相対的に活発になりやすいと考えられています。また、左利きの人は日常生活の多くが右利き向けの設計になっているため、無意識に「工夫」や「適応力」を身につけざるを得ません。この経験が結果として柔軟な思考を育てるという説もあります。
さらに研究では、左利きは言語処理を左右両方の脳で行う割合が高いことが分かっています。これは「異なる情報を統合する力」が強い可能性を示しており、創造的な仕事に向く理由のひとつとされます。芸術家、ミュージシャン、発明家などに左利きが多いのも、こうした背景が影響しているのかもしれません。
ただし、左利きは全人口の約10%。希少性ゆえに“際立って見える”という心理的効果もあります。とはいえ、脳の特性から見ても左利きには面白い個性があり、右利きと比較して優劣ではなく「違い」が存在するという見方のほうが正しいでしょう。
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