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蝋燭の炎はなぜゆらめく? ― 小さな光の中の物理の世界
加藤学習塾ブログ
2025/11/04

静かな夜、ろうそくの炎がゆらゆらと揺れる様子を見ていると、なぜか落ち着きます。
実はこの“ゆらぎ”にも科学的な理由があります。
ろうそくの炎は、芯に吸い上げられたロウが気化し、空気中の酸素と反応して燃えることで生まれます。
しかし、燃焼は常に一定ではなく、酸素の供給や温度によって微妙に変化します。
その結果、炎の形や明るさが絶えず変わるのです。
この変化は「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ばれ、自然界にも多く存在します。
波の音、木の葉のそよぎ、川の流れ――これらもすべて、同じリズムを持っています。
人間の心拍リズムとも近く、私たちはこの“ゆらぎ”を感じると本能的に安心するのだそうです。
つまり、ろうそくの炎を眺めていると癒やされるのは、脳が自然のリズムを感じ取っているから。
デジタルな光では得られない、温かく柔らかな時間がそこにあるのです。
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