テスト勉強に「間違いノート」は本当に必要?― 効率学習の秋
加藤学習塾ブログ
2025/10/15
定期テストが終わると、「間違いノートを作りなさい」とよく言われます。
けれど、実際に作っても「時間がかかるだけで身についている気がしない」と感じたことはありませんか?
じつは、間違いノートの効果には“作り方”が大きく関係しているのです。
本来の目的は「見返すため」ではなく、「もう一度考えるため」に作ること。
ただ答えを写すだけでは記憶は定着せず、むしろ時間の浪費になってしまいます。
効果的な方法は、間違えた理由を自分の言葉で書き出すこと。
「なぜ間違えたのか」「どう考えたら正解にたどりつけたのか」を言語化すると、記憶の“再整理”が起こり、理解が深まります。
また、人間の記憶は「間違えた内容ほど印象に残りやすい」性質があります。
つまり、失敗は“最強の教材”なのです。
秋はテストや模試が多い時期ですが、結果に一喜一憂するだけでなく、そこから自分の弱点を見つめ直すことが成長への第一歩。
ノートはきれいにまとめるよりも、自分の思考の跡を残すことが大切。
それが本当の意味で「次につながる学び」です。