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“中秋の名月”が必ず満月とは限らない?
加藤学習塾ブログ
2025/10/11
「中秋の名月=満月」と思っている人は多いですが、実はこの二つ、必ずしも同じ日ではありません。
「中秋の名月」とは、旧暦8月15日の月のこと。旧暦は太陰太陽暦のため、現在の太陽暦とは日付がずれることがあります。
そのため、中秋の名月の日が満月である確率は意外と低く、およそ3年に1度ほどしか一致しないのです。
それでも古来より、日本ではこの日に月見を行ってきました。
稲の実りを感謝する収穫祭の意味があり、ススキを飾り、月見団子を供える習慣が生まれたのです。
ススキは稲穂の代わり、団子は満ちる月を模したもの。まさに“月と実り”を結びつける風習です。
雲に隠れた月も「無月(むげつ)」、雨の夜は「雨月(うげつ)」と呼んで愛でるあたりに、日本人の情緒が感じられますね。
どんな空でも“月を想う”心が、秋の夜長をいっそう豊かにしています。
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